作編曲家、ピアノ/キーボード奏者として1980年代より多様な音楽シーンで活躍する上野耕路が1989年に発表した作品が初のレコード化。ボーナストラック3曲を追加収録。

沖縄県石垣島出身の映画監督、高嶺剛による長編映像作品『ウンタマギルー』(1989年 配給:パルコ)のために制作された本作。伝統的な琉球民謡のメロディーにあえて捉われない方法で、あつく倦んだ空気感と開放的な気色を表現。耽美的な魅力に満たされた空想上の沖縄を描写したような、ストレンジ・アンビエント・ミュージックとでもいうべき作品です。今回のレコード化に際し、映画の主題曲「Untama Giru」のピアノ・ヴァージョン(1999年『Piano Music』)、高嶺剛監督による映画『夢幻琉球・つるヘンリー』から「Mekaru’s Room」、「Machibui Vortex」の3曲を新たにボーナストラックとして追加収録。 電子音楽、ニューエイジ、沖縄~琉球民謡のファンにも推薦したい、多くのリスナーに再発見されるべきマスターピースがディスクユニオン新レーベル=Flowmangoより満を持してリリース。

お金に全然余裕がなかった(今でもさほどですが。)若い時に出会って手に出来なかった作品たちがあります。最近は嬉しいことに「リイシュー」という形で手に出来るチャンスを再びいただける機会が増えました。

映画『ウンタマギルー』の存在は知っていましたが、本作の存在は勉強不足のため知らずにここまで来てしまいました。

上野さんの『アンビエント』そして沖縄というサウンド時には特徴がありすぎるテーマをどう表現しているかが、楽しみでなりません。暑い夏の中、このアルバムを聴きまくってみようと思います。