昔、あった女性銀行員の横領事件がモチーフになっているとは思いますが、不思議なほどに陰鬱な雰囲気は感じませんでした。横領が見つかり、銀行で上司に事の顛末を問い正されるシーンの流れでりえちゃん演じる「梨花」と小林聡美さん演じる先輩銀行員のやりとりが全てを表しているように感じました。
逃げる「梨花」に差し込む光。自由を勝ち取った後の逃走のように思えます。
「梨花」を演じたりえちゃんは素晴らしいのは、もちろんですが、脇を固めた役者さんたちもその役にピッタリ、ハマりすぎてました。それによって「梨花」の心の中に起きる変化が、とてもナチュラルに感じられました。
面白かったです。