いつか観ようと思っていた園子温作品。勝手に覚悟や心構えが必要だと思っていたので、あえて観ないようにしていました。でも、どうして「観よう!」と思えたのか?というと、テレビで園子温監督が話してたエピソードが面白くて、(ざっくりした説明ですみません。)若かりし日の園子温監督が童貞を捨てに地元から東京に出てきて声をかけられた女子とホテルに行ったら、「今ここで死ぬか?」「田舎に一緒に帰って旦那になって一緒に暮らしてくれ。」という二択を迫られ、もちろんカノジョと田舎に帰ってしばらくレンタル家族をやってたけど、我慢できなくて東京に戻ってきて偶然観た映画が「時計じかけのオレンジ」 で衝撃を受けて映画監督を目指した。という話を聞きました。

それとは別のタイミングで定期購読している水道橋博士さんが編集長のメルマガ「水道橋博士のメルマ旬報」 vol.020に特別掲載されていた「水道橋博士の半世紀年表」を読んでいたら、園監督も観た「時計じかけのオレンジ」 を岡山に住む若かりし日の水道橋博士も上京して観ていたというエピソードを知って博士さんと園監督の当時の年齢と自分の年齢差と照らし合わせながら、当時の記憶を紐解いてみると「わー。この時の時計じかけのオレンジ、オレも観に行ってる!」(でも満員で観れなかった。。。)と自分勝手に繋がりを感じました。

「この人の撮った映画は絶対面白いはずだ。」という信頼と感動を勝手に抱きながら、観たのが本作でした。若い染谷さんと二階堂さんも良すぎました。ヒミズ、最高でした。