リドリーさんが撮った、1作目の『エイリアン(1979年)』を青春時代にスクリーンで観た衝撃は今でもハッキリ覚えています。その『エイリアン』(1979年)の前日譚として作られた前作『プロメテウス』そして、その続編として作られたのが本作『エイリアン:コヴェナント』です。そりゃ観ないワケにいきません。

基本、エイリアン誕生の秘密も知れてよかったですし、何より映像のトーンが暗くてたまりませんでした。ただ本作の語られるエピソードは大体想像がついてしまって、『プロメテウス』で感じたインパクトがなかった気がします。ただ『エイリアン(1979年)』に出てきたアンドロイドのアッシュの存在が際立って感じられました。

最初は「人間とエイリアン」と思っていた物語が、「人間とアンドロイドとエイリアン」というトライアングルで語られる物語だったんだなって思いました。『ブレードランナー2049』も同じリドリーさんの作品ですから、ほのかなつながりを勝手に感じてしまいました。これで「エイリアン」シリーズは、打ち止めなのかな?いやいや、リドリーさんの撮る「エイリアン」が観たくなっている自分がいました。